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和訳ルールのこと・・・個人的思い [雑感]

現在ボードゲームを扱っているショップ、企業の数はかなり増えているが、海外からの輸入ボードゲームにおいては、この和訳の質については、ショップ差、メーカー差があると思う。
某メーカーの和訳に対しては、一時酷評されていたことがあったのも事実。

ショップ、メーカーによって、和訳の作り方は違う。
元のルールをそのままのレイアウトで直訳したもの、自前のレイアウトに直したもの、元の文章に手を加えて直し、簡潔で解りやすい文章にしたもの…。

ルールはゲームをプレイするためにはなくてはならないものなので、基本は原文を忠実に訳すのが望ましい。
が、これも時と場合によりにけりだ。

原文ルールが、冗長に長く回りくどい文章であるなら、簡潔に纏めてくれてある方がかって解りやすい。

メーカーやショップによっては、本当にこのルールで合ってるの?、テストプレイしてみたの?という突っ込みを入れたくなるルールもたまにある。訳したもので、一度でもテストプレイしてみれば、本当に正しく遊べるのか?というのはわかるはずだ。
なので、このボードゲームのルールの翻訳作業というのは、単純に海外小説を訳すようにただ訳せばいいわけではなく、ゲームとして正しく機能するか確認しながら訳さなければ意味がない。

さて、ショップが添付しているものについては訳したショップの財産になる。そのゲームがその店でしか扱っていないものなら尚更だ。
もちろん、複数のショップで扱っているものなら、この和訳の作りで購入店の決め手になることもあるかもしれない。
このショップのルールは読みにくい、とか、説明図が少ないとか、よくよく原文と照らし合わせてみると(あってはまずいけれど)間違えてることが多いとか。

ルールがショップの財産である以上、この和訳を公開するわけにはなかなかいかないのも当然だ。原文は当然同じ物でも、ショップ独自の工夫がされた手間がかかっているルールなのだから。
仮に公開されることがあっても、それはそのショップ(もしくは会社)の厚意(ルールを確認して気に入ったらうちで買って欲しい)であって、それ以外はありえないだろう(もしくはその店での商品としての役割を終えたとか)。

和訳を公開してくれればいいのに、という話はよく聞くが、そういった意見を出す人は、見て面白そうならそのショップで買うのだろうか?なんとなく、結局そのショップでは買わないのではないか?と思ってしまう。勿論ゲームシステムを確認して面白そうなら購入する、というのはあるかもしれないが、ショップ側にとってより大きなメリットがあるのだろうか?。確かにしっかりした訳、読んでみて面白そうなゲームを入れてくれている、という評価は立つかもしれないけれど、そこから先、その店で買うかどうかは別問題。

本なら立ち読みして、面白そうなら買う、というのはあるかもしれないが、おそらく全体からしたら少数派であろう。逆に立ち読みされたことで商品としての価値が下がって(よれてしまったりして売物にならない)マイナスかもしれない。以前TVのニュースでもやっていたが、立ち読みする人の中には書店で携帯のカメラで写真を撮る人もいるそうだが、そこまでいくとある意味窃盗だ。

そう考えると、やはり、ルールが公開されることについてはメリットとデメリットは秤にかけられるべきもので、簡単にショップに対して公開してよ、と要求している人に対しては、?と、首を傾げてしまう。

和訳ルールもただではできない。ショップが作成した和訳ルールにもコストがかかっている。そしてゲームに付けて売るからには和訳に対しての責任もある。

さて、board game geekに代表されるネットのボードゲームサイトには和訳ルールがあがっていることがある。この公開訳は、作成者の厚意によるものだ。ゆえに、仮にどこかに誤りがあっても責任追及するには酷である。勿論正しいルールを挙げてもらうのが一番ではあるが、無償の厚意である以上、最終的に責を負うべきはダウンロードした本人ということになろう。勿論、訳を挙げた人の信頼度は下がるかもしれないが、あくまで厚意で上げてくれているもの、信用できないと思うのなら次に同じ人の訳を使わなければいいだけの話だ。
こういった厚意のおかげで日本にまだ入ってきていないゲームを海外から取り寄せて遊んでみることが出来るのだから、感謝の意こそ持っても怒る気になんてなれない。

日本におけるボードゲーム文化は、まだまだ未成熟といわざるをえない。手軽に楽しめるエンターテイメントとしては、まだまだ敷居、単価共に高い。

これから先、さらにボードゲーム人口を増やしていくには地道な努力が必要で、そのためにも、ゲームを手に取った人が理解しやすい日本語ルールは不可欠になる。日本語版を制作するメーカー、日本語ルールを添付するショップ、それぞれがお互いに切磋琢磨してよりよい日本語ルールを作っていってもらえればいい。
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コメント 2

鈴木

>仮にどこかに誤りがあっても責任追及するには酷である。

「責任追及」でなくて、単に「どこそこに文法的誤りがあります。正しくは●●ではないでしょうか」とGeekの掲示板にでも書いてくれれば、訳者も気づいて今後同じ誤りを繰り返さないし、一石二鳥じゃないかなぁと思います。

でも、ほとんどの人はそうせず、サークル内で「あいつの訳文は誤訳があるから気をつけたほうがいい」とぶつくさ。

まあ、訳者から感情的な反発をくらう可能性などあって、面倒くさいのでしょうね。
by 鈴木 (2011-09-18 07:15) 

Nim

鈴木さん、そうですね、誤りと思われるところはこのようにも解釈できますがどうですか?と丁寧に尋ねられれば問題にはならないでしょうし、訳がよりよいものになっていいんでしょうね。
by Nim (2011-09-18 20:56) 

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